【競馬】京成杯は「大駆け」血統のマイネルストラーノが狙い目 (2ページ目)

 それまでの4戦では重賞でも好走し、クラシックを狙える素質の片鱗を見せていたラウンドワールドがなぜ、そんなレースをしてしまったのか? おそらく、その期待の高さから早々にラジオNIKKEI杯を使うことが決まっていたのでしょうが、3カ月の休み明けだったことで、思いのほか反応が悪かったのだと思います。

 ラウンドワールドは、新馬戦でも3着に敗れました。ところが、2戦目では抜群の反応を見せて圧勝しているように、1回使ったほうがいいタイプなのかもしれません。陣営にもそうした思惑があって、年末の敗戦からすかさず年明けの京成杯を使ってきたのでしょう。札幌2歳Sでコディーノに迫った走りを再び見せられるか、注目したいと思います。

 一方、このレースの「ヒモ穴馬」として取り上げたいのは、前走でも人気薄で穴を空けたマイネルストラーノです。

 前走というのは、昨年末に京成杯と同じ舞台の中山・芝2000mで行なわれたホープフルS。ラジオNIKKEI杯ほどではありませんが、こちらも粒ぞろいのメンバー構成でした。そこで、10番人気の低評価ながら、2着と好走したのです。

 スタートしてスッと2番手の好位置につけると、そのまま流れに乗って、直線では自ら勝ちに動くという、積極的なレースを見せました。1着サトノネプチューンには差されましたが、良血馬カミノタサハラの追撃を凌いだレースぶりは圧巻でした。逃げ馬が10着に惨敗し、前に行った馬には厳しい流れだったことを思えば、勝ちに等しい内容だったと思います。

 京成杯のメンバー構成が、ホープフルSより上か下か、というと微妙なところですが、同じ舞台を経験して結果を出していることは、キャリアの浅いこの時期の3歳馬にとって大きな強み。勝ち負けできるチャンスは、十分にあるのではないでしょうか。

 マイネルストラーノは今回も人気はなさそうですが、母マイネソーサリス、祖母マイネマジックと、もともと大駆け(※)タイプの血統です。再び一発がありそうな気配が漂います。鞍上は柴田大知騎手で、関東期待のジョッキーでもあるだけに、がんばってほしいです。

※実力以上の力を時折発揮して好走すること。人気薄ながら上位に入線すること。

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