【競馬】「2強」に不安あり。有馬記念はルルーシュが大波乱を引き起こす! (2ページ目)

 ルーラーシップは、ここ数戦を見てわかる通り、ゲートに難があります。ゲートの出が悪くてスタートで立ち遅れ、どうしても位置取りが後方になってしまいます。聞くところによれば、練習ではしっかり出るそうです。にもかかわらず、出遅れるというのは、競馬当日はレースモードになって、テンションが上がってしまうからでしょう。

 今回も、スタートで立ち遅れる可能性は50%以上だと思います。ちなみに、ゲートを普通に出たレースはほとんど勝っていると思うので、ルーラーシップにとっては、まさにゲートをうまく出るかどうかが、勝敗のカギとなります。

 もし、この人気を分け合う"大関2頭"が、今まで通り後ろからの競馬になった場合、この2頭がけん制し合う可能性が大いにあります。ともに同じような位置取りとなれば、自ずと意識しますからね。そして、どちらの騎手も「先に動きたくない」という思いは出てくるのではないでしょうか。

 そうなると、何年かに1回ある"大波乱"の有馬記念という可能性があり得ます。なにしろコースは、コーナー6回(正確には3コーナー途中からなので5.5回くらい)という小回りの中山・芝2500m。ほんの少しの仕掛けの遅れが、勝敗を左右しますからね。

 そこで、今回の「ヒモ穴馬」には、ルルーシュ(牡4)を抜擢します。GⅡのアルゼンチン共和国杯(11月4日)でも取り上げましたが、この大舞台でも勝負になると思います。

 実績は東京コースばかりで、中山で唯一走ったオールカマー(9月23日)は4着でした。一見すると「東京向き」と思われそうですが、そのオールカマーは前走から馬体重がプラス10kg。鞍上の横山典弘騎手が直線の坂下で「GO」のサインを出した際、一瞬反応しかけながら、伸びを欠いていました。あの反応の鈍さは「いかにも休み明け」という感じで、決して中山コースが敗因ではないと思っています。

 前走のアルゼンチン共和国杯では、オールカマーから馬体重マイナス16kgで臨んで、道中の行きっぷり、仕掛けてからの反応も抜群でした。前に行きたい馬には行かせて、自身はスッと3番手で折り合って追走。4コーナーを回ったところでは先頭に並びかけて、早め先頭から最後までしっかり伸びて快勝しました。

 直線の長い東京で、あれだけのパフォーマンスを見せたルルーシュ。もし中山コースだったら、もっと楽な競馬になっていたでしょうし、中山・芝2500mという条件はドンピシャのイメージです。

 鞍上の横山典弘騎手、管理調教師の藤沢和雄先生は、先日の朝日杯フューチュリティS2着のコディーノと同じコンビ。この馬で、朝日杯で負けた悔しさを晴らしてほしいと思います。

大西直宏も今年は大波乱と読む有馬記念!
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