【競馬】朝日杯FSはコディーノで鉄板もクラウンレガーロに馬券的妙味あり (2ページ目)

 2歳の若駒というのは、人間で言えば小学生か中学生ぐらいですが、コディーノは2歳馬離れしたレースセンスがあって、そのレースぶりからはすでに高校生くらいの雰囲気を感じます。見ていると、乗り手にしかわからない繊細な部分を鞍上の横山典弘騎手は感じ取っていて、他の2歳馬よりもうひとつランクが上の競馬を教えている感じがします。おそらく来年のクラシックを意識しているのでしょうね。

 前走の東京スポーツ杯では、内で我慢させて、直線に入ってからもあえて外には出さず脚をためて待機。直線半ばに入って、前の馬群が開いた隙をついてスッと抜け出す競馬をして見せました。重賞で1番人気を背負っていたらなかなかできない芸当ですが、それを簡単にやってのけてしまうところが、この馬の凄いところであり、鞍上が馬の能力を信頼している証でもあるでしょう。

 あの競馬ができるなら、トリッキーな中山・芝1600m戦もまったく問題ありません。陣営もそう思って、朝日杯を使ってきたのでしょう。3枠5番という枠順も悪くありません。常々、関東の牡馬で強い馬が出てきてほしいと願っているだけに、関東馬で、関東の騎手が手綱をとるコディーノには、この辺で負けてほしくないと思っています。

 さて、今回「ヒモ穴馬」に取り上げたいのは、このコディーノほどのインパクトはありませんが、同じようなレースセンスを持ち合わせるクラウンレガーロ(牡2)です。小柄ですが、父グラスワンダー譲りの好馬体の持ち主で、センスの良さでトリッキーなコースを攻略し、馬券対象内に飛び込んで来る可能性は十分にあると思います。

 新馬戦(小倉・芝1200m)を楽勝すると、連闘で重賞の小倉2歳S(小倉・芝1200m)に挑戦。1着馬にはハナ差及びませんでしたが、センス抜群の競馬を見せて、勝ちに等しい2着でした。今思うと、最初から小倉2歳Sを意識していて、新馬戦は調教のようなものだったのでしょう。

 それから、やや間隔を開けて臨んだデイリー杯2歳S(京都・芝1600m)。マイル戦への対応がカギでしたが、好スタートからハナに立っても、しっかり折り合いがついていました。3コーナー手前からの、勝ったテイエムイナズマのまくりにも動じることなく、自分の競馬に徹して連対(2着)を確保。どんな競馬でもできることを証明して見せました。

 中山の芝1600mでは、スタートしてスッと好位に付け、GOサインを出したらすぐに反応するセンスの良さが求められます。このクラウンレガーロのレースぶりは、まさにそのイメージに嵌(はま)ります。枠順も4枠8番と、内過ぎず、外過ぎず、ちょうどいいところを引きましたね。

 また、小倉2歳Sで賞金を加算できたため、無理をせず、ゆったりとしたローテーションを組んできたことも好材料です。夏の小倉2歳S組というと、どうしても早熟な短距離馬のイメージがありますが、この馬はそうしたローテーションのおかげで、随所に成長が感じられます。朝日杯では、デイリー杯以上のレースが期待できるのではないでしょうか。

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