渋野日向子が吐露した全英女子オープン4日間の心情。「あきらめてやっていた」こともあったが「怒りを力に変えられた」
ところが初日、3年前と同じく最高のスタートをきった。8バーディー、2ボギーの「65」という好スコアをマークして、首位発進を決めた。
「8バーディーなんて『いつぶり?』みたいな(笑)。こんなにパターが入るのは久しぶりだったので、(自分でも)ちょっと怖かったです。名キャディーさんが(パットが)入らなくなった時に重心がちょっと下にいっちゃっているのを第三者目線で言ってくれて、それを意識してやっているといい感じでした。
最初は雨? もうやめようかと思った(笑)。それぐらい寒かったですよね? カイロ3つ貼って、お腹にも貼って、肩甲骨らへんにも貼って......。(そんななか、出だしから3連続バーディーで)自分らしくないっていうか、3番とかドライバーも芯が食いまくりで、よう飛んでた。2打目も自分の落としたいところにつけられて、(ふだん)あんないい当たりすることなんてないんですよ!
だから、(序盤は)『気持ちわりぃ~な』と思いながら出ていきました。でも、4番で3パット(のボギー)がきて、少し安心感が出ましたけど(笑)。自分らしいと思って。とにかく、今日は風を楽しんでいたかな。あまりに強すぎるので、スイングのこととか考える暇もなくて。それで、すごくボールと風に向き合えたのかな、と」
2日目はややショットが乱れて、1バーディー、3ボギーの「73」。2つスコアを落として、順位は7位タイに後退した。
「昨日、一番上にいたとて、予選落ちを考えてしまう自分がおったんで......。だって、『80』打ったら落ちる。こんだけ風があったら、打つ可能性はあるんで。ゴルフは日替わりだから。選手みんなが思っているかもしれないけど、(そのことは今)自分が一番感じている。
ほんと(初日に)これだけいいスコアが出ても、その前の試合までは70台後半ばっかり出ていたんで。その時のことは、忘れたくても忘れられない。だから、トップにいようと、気を引き締めてやらないと、と思っていた。
とりあえず(今は予選を通過して)4日間できるのがうれしすぎるというか(笑)。本当に今日はよく耐えたラウンドだった。結構、落としてもおかしくないホールはたくさんあったんで。キレずに堪えたなというのは自分でも思うし、(ここ最近の不調からは)少しは変われたかなと思う」
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