【木村和久連載】スコアは忘れても思い出は尽きない。「記録より記憶」のゴルフを楽しむ

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 スコアカードを集めて、自己流でハンデキャップを算出してみると、ものすごくへこみます。おそらく、ハンデ20を超えているんじゃないですか。それは、ハンデを持っている友だちとラウンドして、彼より平均3~4打は劣ると考えても、おおよそわかりますから。

 だから、「第二ステージ」ではハンデキャップにこだわらないほうがいいかと。自分が達成できそうな目標を掲げて、チャレンジしていくほうが楽しめると思います。「平均100をきる」でもいいのです。とにかく、持続可能なゴルフをしていきましょう。

(4)「第二ステージ」のスケジュール
 じゃあ「第二ステージ」では、ゴルフをどの程度やって楽しむのか? 理想は月に1~2回のラウンド、月に2~3回の練習。それで、十分です。

 先にもチラッと触れましたが、少し前に週3回ぐらいの練習をひと月ぐらい続けたら、肘を痛めてしばらくクラブを握れませんでしたから。歳を重ねれば、メンバーライフ全盛時代のように足しげく倶楽部に通って練習しまくり、なんて生活は体力的に難しいのです。

 ともあれ、大事なことはラウンドのスコアを毎回書いておくこと。細かいパット数などは無視して、スコアだけをメモっておく。それだけでも、自分の成長ぶりが見れて励みになります。

(5)「第二ステージ」の戦略
「第二ステージ」では、非力ゴルファーがどう戦うかが大きなテーマでもあります。すでに気づいていると思いますが、50代でも半ばをすぎれば、以前に比べて飛距離が落ちていきます。パーオンするのも、ミドルホールなら360ヤードぐらいが限界でしょう。

 となれば、ここは発想を変えて、毎回"ボギーオン"のゴルフを目指せば、よろしいのではないでしょうか。ショット中心から、アプローチ中心のゴルフに方向転換すべきです。なんぼ飛ぶドライバーを買ったところで、飛距離の元となる筋力が衰えてしまったら、意味がないのです。

 目標スコアは、ズバリ90。オールボギーを目指すのです。そのなかで、パーやダボがちょろちょろあって、足したり、引いたりしながらスコアメイクしていけば何とかなるでしょう。

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