【木村和久連載】スコアは忘れても思い出は尽きない。「記録より記憶」のゴルフを楽しむ

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

木村和久の「新・お気楽ゴルフ」
連載◆第14回

 先のゴールデンウィーク期間中に北海道に遊びに行って、楽しくラウンドさせていただきました。

 この歳になると、思い出すのはスコア以外のことのほうが多いかなぁ、と。北海道のロケーションは雄大で、関東では見ることができない風景を堪能できました。しかも、食事が美味しいんですよね。何気ない味噌ラーメンでも濃厚でクリーミーときたものだから、感激しまくりです。

 その点、スコアとなると、プレーする前からだいたいの結果が読めています。つまり、事前のスコア予想で「89から99の間かな」と想像していたら、2日間のラウンドでは見事に95と94。ドンピシャじゃん!

 現在は、安定して90台中頃のスコアを出している状況です。

 もちろん、その地味な数字の裏には、練習をしまくった挙句に肘を痛めたり、一方で新しいギアを導入したりと、ゴルフに対する真摯な姿勢があるんですけどね......。

 数字って、残酷です。ゴルフなら、たとえばある程度の場数をこなしたアマチュアゴルファーであれば、スコアで動く数字はたったの10以内。今の私の場合は、80台後半から90台後半の間を右往左往するだけです。

 記録とはそういうものです。

 けれども、記憶となれば、無限のエピソードが展開されます。今はスマホで気楽に写真が撮れるので、すぐに過去を思い出せますし、さまざまなエピソードの感慨にふけることも容易にできます。

 というわけで、今回は「記録より記憶のゴルフ」という括りで、いろいろと考えてみたいと思います。

数字(スコア)よりも、すばらしいゴルフ場でのラウンドの思い出を大切にしたいものです。illustration by Hattori Motonobu数字(スコア)よりも、すばらしいゴルフ場でのラウンドの思い出を大切にしたいものです。illustration by Hattori Motonobuこの記事に関連する写真を見る

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