渋野日向子はやっぱりすごい。シブコ節で振り返る今季メジャー初戦の4日間

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 日本メディアでの囲み取材でも"シブコ節"が炸裂し、充実したラウンドをこなせていることが感じとれた。

「朝早くて、昨日の疲れも残っていたので、(練習では)昨日より飛んでいないなと思っていた。それでも、暖かくなってきたら、だんだん飛ぶようになって『ここでそんなに飛ぶ?』というところもあったりした。普通のライから8番アイアンで130ヤードくらいなのが、141ヤードも飛んだりして。やっぱり上位にいる分、アドってたんかな(笑)。

 昨年は予選落ちして、『ここでどうやってアンダーを出すんだ?』と思って回っていたけど、今年はこれだけ振れるようになって、マネジメントも馬鹿なりになんとかやって(笑)。パッティングもそれなりに上手、というか距離感を合わせられるようになって。

 そして、今日もいいアプローチが1個あった。ああいうのは、2年前、昨年にはできなかったこと。そうやって、ひとつずついろいろなことを覚えて、経験してきたからこそ、こうやってスコアが出たと思う。まあ、大人になった(笑)。以前より少し自信が芽生えたというのもあるので、明日、明後日も楽しんでやりたいと思うけど......、そんな余裕はない!」

 初日、2日目とは一転、3日目は大荒れのゴルフとなった。2バーディー、3ボギー、2ダブルボギーの「77」。5つスコアを落として、通算4アンダー、21位タイまで後退した。

「今日は(ショットが)特に曲がった一日。悔しい一日だった。パターも流れに乗れなくて、全体的にダメダメな......。練習の時から体がすごく動いていたんで、しっかり振りたいと思っていたのが、悪いほうに出てしまった。マン振りして、めちゃくちゃ左に曲げたり、右へミスしてしまったり。一個曲がると、やっぱり怖いっすね。なかなか(修正するのが)難しかった。

(優勝への欲?)欲というか、やっぱり上位に居続けたいという思いはあった。(順位の)一番上にいる時の厳しさは、何回味わっても無理だな、と。慣れないというか、(一昨年の)全米女子オープンの時もそうだったけど、ほんと......難しい」

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