西村優菜の「庶民的な部分が抜けない」素顔。最大目標は「海外メジャーで優勝したい」 (3ページ目)

  • 柳川悠二●取材・構成 text by Yanagawa Yuji
  • photo by Getty Images

――海外メジャーについては、出場の権利を勝ち獲ることができれば、すべて参戦する予定でしょうか。

「もちろん、コロナの状況を見ながらとなりますし、隔離期間もあるでしょうから、慎重に検討してからになると思います。それでも、気持ちとしてはすべての権利を得て、すべての海外メジャーに挑戦したいと思っています」

――渋野日向子プロが2019年に全英女子オープンを、笹生優花プロが昨年の全米女子オープンを制しました。近年、日本の女子プロが海外メジャーを制していることで、「私にもできる」という気持ちが芽生えるのではないですか。

「海外メジャーで優勝したいというのは、ずっと以前から持っていた目標ですけど、それを実現している選手を見て『私にもできる』と思うことはありません。ただただ『すごいなあ~』と。

 海外には飛距離が出る選手はたくさんいます。私との飛距離の差は、日本女子ツアーよりも大きいし、そもそもコース自体が長い。飛距離をカバーする部分の技術をもっともっと強化しなければいけないと思っています」

――昨年、国内のメジャータイトルであるワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップを制したことで、3年シードの権利を獲得しました。海外メジャーだけでなく、海外ツアーにも挑戦しやすくなったのではないですか。

「もちろん、それはありますね。どんどん挑戦していこうという気持ちになりましたし、サロンパスカップの優勝は自分にとってすごく大きかったです」

――同じ「ミレニアム世代」の古江彩佳プロがひと足先にアメリカを主戦場にするようになりました。

「すごく刺激になりますね。ただ、自分は自分の目標に向かって頑張るだけ。自分のペースでゴルフをやれればと思います」

――英語の勉強もされているのでしょうか。

「え~っと......ちょっとずつ、ですかね(苦笑)。日本にいると、なかなか難しくて......。USGAのホームページをチェックすることもあるのですが、全部英語なのでちょっと頭が痛くなったりします(笑)」

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