【木村和久連載】ビギナーが急増する一方で、ベテランゴルファーに見られる意外なラウンドスタイル

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 それでも、やっと一緒に行ってくれる仲間が見つかりました。じゃあ、2サムでいいやとなったら、2バックの割り増し料金を払うことに。すると、その友だちが「そんなの聞いてないよ」と憤慨。険悪なムードになりました......なんてこともあります。

 ゴルフはパーティーを組んでやる遊びです。それぐらいの人数なら簡単に呼べると思われるでしょうが、いざ探してみると、なかなか見つからないものなんですよね。

 日頃の友だちづき合いがいかに疎かになっているか。はたまた、自らの人望のなさとか、その時になって身にしみてわかったりして......。

 呼ばれたり、呼んだりするゴルフを10年ぐらい続けていると、ふと「ひとりでふらっと行きたい」と思うことがあります。

 どこぞの倶楽部のメンバーになっていれば、そういう願いは叶うのですが、そんな金銭的な余裕はないし......。そう思っているベテランゴルファーが実に多いことか。

 そんな人々の気持ちを汲んでくれたのが、『1人予約ランド』(バリューゴルフ運営)というやつです。私も会員で何度か使っていますが、すこぶる重宝しています。

 2010年にサービスを開始して、現在の会員は80万人ほど。提携コースは約1000コースって、日本のコースの4割ぐらいが加入しているのですから、驚きです。

 入会する時は、年齢に見合ったアバターを作って登録します。だから、エントリー画面を見れば、参加者の世代がすぐにわかるというもの。ざっと見て、8割以上が50歳以上の人々です。

 たぶんみなさん、ゴルフを長くやってきて、いろんな人間関係に疲れ、面倒くさくなって、ひとりでゴルフに行きたくなったのでしょう。

 もちろん、友だちをつれて2人で予約もできます。ただ、組み合わせになることが多いので、2サム派はちょっとしんどいかもしれませんね。

 そして、"1人予約"とはいえ、ひとりでラウンドできるわけではなく、その日は赤の他人とパーティーを組んでラウンドすることになります。そういうのも気を遣ってしんどいなぁ、という方には不向きですね。

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