松山英樹、金谷拓実に続く快挙。中島啓太はマスターズでワールドクラスの真髄を見せるか (3ページ目)

  • 三田村昌鳳●文 text by Mitamura Shoho
  • photo by Kyodo News

 中島は「準備を怠らないこと」をモットーとしている。これは、JGA(日本ゴルフ協会)ナショナルチーム・コーチの、ガース・ジョーンズ氏の薫陶をきちんと実践している証拠だろう。その教えの一部を、中島が語る。

「試合に向けては、それまでの生活態度から始まって、試合のために準備することが相当あります。具体的な例をひとつ挙げれば、ヤーデージーブックに書き込む情報量ですね。グリーンの傾斜から始まって、考えられるすべての情報を書き込みます。ですから(試合の時は)練習日がいちばん疲れるんですよ」

 そうしたジョーンズコーチの教えを受けた選手の多くが、プロ転向後も目覚ましい活躍を見せている。男子は金谷、片岡尚之、久常涼ら、女子は勝みなみ、畑岡奈紗、稲見萌寧、古江彩佳など、そうそうたる顔ぶれである。

 近い将来、プロに転向した中島もその顔ぶれのなかに加わるのだろうが、その前にアマチュアとして2022年のマスターズに挑む。中島が「強い刺激をいっぱい受けた」という金谷も参戦し、ふたりを引率し大きく包み込むような存在として、ディフェンディングチャンピオンの松山もいる。

 その大一番に向けて、「ワクワクします」という中島。どんな準備をし、自分のゴルフをどこまでやり通せるか、注目である。

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