【木村和久連載】あなたのご予定は? ゴルフの年間スケジュールを立ててみる (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 そうやって、ゆく年を惜しみつつも、年が明けるや、1月2日、3日あたりにはもう新年杯です。たいがい樽酒をあけて、御神酒を振舞って「おめでとう!」といった感じでやりますが、年末から年始にかけてのクラブ行事の間隔が短いこと。

 アマチュアゴルファーにはオフはないのです。これが、すごいと思います。

 そんなこんなで、アクティブメンバーはコースの年間予定表を見ながら、自分のスケジュール帳に参加予定の競技やイベントを書き込んで、月例のある日にはなるべく他の用事を入れないようにします。もちろん、その時はそう決意しているのですが、なかなかね......。実際のところ、参加予定の競技などに半分出場できれば大満足でしょう。

 そうした状況にあって、一年で最も重要なイベントは、なんといっても理事長杯です。クラチャンやスクラッチ選手権はハンデ戦ではないので、相当レベルが高くないと参加自体もほぼ無理。ということで、アベレージゴルファーの最大のイベントは、理事長杯となります。

 これは、予選におおよそ2日ぐらいかかります。そして、決勝進出者32人(※人数は倶楽部によって異なる)を選びます。以前、私が所属していたコースの決勝はマッチプレーによるトーナメント制で、勝った選手が翌週に駒を進める形で開催されていました。

 だから、優勝を狙うとしたら、1回戦、2回戦、準々決勝、準決勝、決勝と、決勝ラウンドだけでも5週連続で日曜日を空けておかなければいけません。

 といっても、これがとらぬ狸の皮算用と申しますか、スケジュールを立てる時点ではすでに勝った気になっていて「う~ん、このまま勝っていくと、最終日は棄権かな」などと、妄想してしまうんですな。

 アマチュアゴルファーには、アマチュアなりの苦労があるんですよね。

1年間のスケジュールを考えていると、いろいろと妄想も膨らんでしまうんですよね...。illustration by Hattori Motonobu1年間のスケジュールを考えていると、いろいろと妄想も膨らんでしまうんですよね...。illustration by Hattori Motonobuこの記事に関連する写真を見る

2 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る