【木村和久連載】「休むもゴルフなり」。今一度、自らのゴルフ人生を振り返ってみては? (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 ということで、その間、具体的にはどんなことをしていたのか、列挙してみたいと思います。まずはこれ。

●ゴルフを休んだ過去を振り返る
 ゴルフをやり始めて30数年、短期的に休んだことは結構あります。なかでも、情けなかったのは捻挫による離脱です。

 約20年前のこと、冬のゴルフ場でズボンのポケットに手を突っ込んで歩いていたら、斜面でスッ転んで右足首をギクッとやってしまったのです。当日は我慢して、その後もプレーを続け、車を運転して帰ったのですが、夜からものすごく腫れて病院へ行くことに......。結局、ひと月以上、ゴルフができませんでした。

 さらに、四十肩で1回、五十肩で2回ほどリタイヤ......って、なんだんねん。これらは1回やらかすと、腕が上がらず、ひと月はゴルフができなくなります。多少は打てても、フルショットなんてできません。

 また、治ったとしても、しばらくは体が回転してしまう、へんてこな打法になります。ただこれは、日本ツアーでも話題を振りまいたチェ・ホソン選手のスイングに似ていることに気がつきます。

 このスイング、決して笑うべきことではないのです。チェ選手自身、指をケガして不自由になったことで、体全体でパワーを生み出すスイングを試みた、その結果だと言っています。

 ちなみに、現在私は六十肩にはなっていません。そうならないように工夫をしたからです。

 五十肩になる原因は、私の場合、姿勢の悪さからくる肩の関節炎でした。パソコンで作業をしていると、そのうち猫背になって、俗に言う「巻き肩」になり、指から腕、肩へと凝りが回って五十肩が発生していたのです。

 そこで、ノートパソコンで作業をする際は、別売りのキーボードを手元に置いて、猫背にならないように姿勢を正してキーを打つようにしました。現在、これが功を奏して、六十肩になっていません。

 五十肩で困っている方は、とにかく変な格好で長時間労働しないこと。その点をすぐに解消しましょう。

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