小祝、稲見、古江...若き精鋭たちが魅せる熱き戦い。今季「賞金女王」に輝くのは誰だ? (3ページ目)

  • 古屋雅章●構成 text by Furuya Masaaki
  • photo by Getty Images

古江彩佳(21歳)
2020-2021シーズン出場34試合。優勝3回。トップ10入り15回。
賞金ランキング3位(獲得賞金1億3338万1325円)

 2019年秋、アマチュアで富士通レディースを制覇。直後にプロデビューして、わずか出場10試合目にしてプロ初勝利を飾りました。その後も優勝を重ねて、通算3勝とここまで本当に順調にきています。

 ただ、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で東京五輪が一年延期となり、期せずして渋野日向子さんや稲見萌寧さんと代表権争いを展開することになりました。最終的には残念な結果に終わってしまい、このことの精神的なダメージは少なからずあったのではないでしょうか。

 そういう意味では7月の後半、アマチュア時代にも出場経験があって、思い入れのある海外メジャー、エビアン選手権に出場したことは、彼女にとってよかったと思います。点で攻めないとスコアが作れないようなコースで4位という結果を残したことは大きな自信になったでしょう。

 そして、彼女が持つプレーの正確性が海外メジャーでも通用した、という自信を得たことは、後半戦へ向けてモチベーションのアップにつながると思います。

 14本のクラブの中で、突出して得意なものはないように見えますが、逆に不得意なものも何もない。そこが、彼女の強み。となれば今後、対応力が試される海外の試合に積極的に参戦して、自らのステップアップを図るのもいいんじゃないかな、と思ったりもしています。

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