笹生優花と畑岡奈紗、全米女子OP4日間のコメントでわかるそれぞれの心模様 (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • 武川玲子●協力 cooperation by Takekawa Reiko

 快晴に恵まれた3日目は、グリーンが乾いてスピードが増し、一段と難しいコンディションとなった。多くの選手がスコアを崩すなか、笹生と畑岡はともに「71」のイーブンで回ってスコアをキープ。通算6アンダーの笹生は首位と1打差の単独2位で、通算1アンダーの畑岡は6位タイで最終日に向かうことになった。

「今日はパターがなかなか思うようにいかなかったけど、イーブンで終われてよかった。惜しいパットが多かった? USオープンなので、全部が全部入ることはないと思っています。何個か入ってくれただけでもうれしい。

 緊張はありますけど、プレッシャーはないです。(最終日に)最終組で回るということを想像していなかったので、 今日のように自分のゴルフに集中してがんばれたらいいな、と。明日は明日でまた、違う経験ができると思うので、その経験をすべて吸収していきたいと思います」(笹生)

「出だしが3連続ボギーで始まって、すごく苦しいラウンドでした。でも、4番で難しいパーパットが決まって、流れを変えられたと思う。タフなセッティングのなか、意外と伸ばせていない選手が多いのかなという感じがあって、途中までは『我慢』ということを自分に言い聞かせてプレーしていました。

 強い風? すごく読みにくかったです。グリーンも硬くなっていました。ちょっとまだ攻めきれていない部分があって、悔しい部分もあるんですけど、今はそれを言っても仕方がないので、明日一日、また集中してやるだけかなと思います」(畑岡)

 迎えた最終日、首位のレキシー・トンプソンが安定したゴルフを披露。前半を終えた時点では笹生に5打差、畑岡に6打差をつけて、そのままいくかと思われた。しかし、後半に入ってスコアを大きく崩して失速。代わって、通算4アンダーでフィニッシュした笹生と畑岡がトップタイでホールアウトした。そしてプレーオフの結果、笹生が1977年の全米女子プロを制した樋口久子、2019年に全英女子オープンを勝った渋野日向子に次いで、日本人3人目のメジャー制覇を遂げた。

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