松山英樹に生まれた「余裕」。全米プロに向けて再び膨らむ快挙への期待 (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • 武川玲子●協力 cooperation by Takekawa Reiko

 次週の全米プロ? 今の状態では優勝を狙うという感じではないですけど、少しでもいい状態で(試合に)挑めるようにしたい。コースについて? 知らないです」

 復帰初戦は不本意な結果に終わった。だが、およそ1カ月「何もやっていなかった」ということを考えれば、決勝ラウンドに進出しただけでも上々の結果と言える。本人も語っているように、今年のメジャー第2戦となる全米プロ選手権(5月20日~23日/サウスカロライナ州)に向けて、ここで4日間戦えたことは大きな収穫となったに違いない。

「マスターズを勝ったことによって、少しホッとした。気持ちにもちょっと余裕ができた感じがする。これからも、ツアーでも、メジャーでも、もっと勝ちたいと思っていますけど、今までみたいに(自分を)追い込んで、追い込んで、というよりは、少し余裕をもってやれるんじゃないかと思います。そこは大事にしながら、今までどおりがんばっていきたい」

 今大会前、松山は自らの気持ちの部分での変化をそう語った。それが、大舞台の勝負において、強みとなることは間違いない。全米プロで躍動する松山への期待が、再び膨らむ。

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