【木村和久連載】長引くコロナ禍、定着したゴルフのニュースタンダード

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 今どきの乗用カートには、各ホールの情報が入力された電子ボードが設置されていて、そこにはスコアも入力できて、コンペなど何組かでラウンドする際には、参加者全員のその時点での順位表が表示される仕組みになっています。

 だから、自分のライバルが他の組にいても、現状のスコアがわかるし、そもそも自分が全体の中で、どのぐらいの位置にいるのかがわかって、楽しいです。

 プロの試合では、選手たちがスコアボードを見ながら、勝負をかけてロングホールで2オンを狙ったり、長いバーディーパットでも入れにいったり、逆にセーフティーにレイアップしたり、確実にパーを取りにいったりと、ホールごとに駆け引きをしますよね。

 アマチュアではそこまでできませんが、そうやって全体のスコアが随時見られると、トーナメントに出場している気分を味わうことはできます。

 その3月末のミニコンペでは、自分は最初、トップ争いを演じていましたが、後半に入ってトップに5打差もつけられて後退。それでも、2位、3位争いでデットヒートを演じました。それで、自分的には相当盛り上がりました。

 結果、最終的にはかろうじて2位をキープ。そして、新ペリアの成績表を見たら、グロス1位の実力者を抜いて、2位の自分が総合優勝でした。

 とはいえ、賞品などは一切なし。ただの名誉のみ。成績表の紙切れ1枚をもらって帰るだけでしたが、それでも楽しかったなぁ~。

 これからは、このようなパーティーなしのコンペが主流になっていくんでしょうね。

 課題は、一部の有志が「二次会」と称して、勝手に飲み会を開くことです。そういう時は、悩みます。昨年は、二次会については全部断りましたが、今年はどうするか?

 それこそ、緊急事態宣言やまん防が解除されれば、行くかも。状況を見ながら、対応するしかありません。

(3)ワクチン接種とオリンピック
 すでに65歳以上のワクチン接種が始まりました。そうなると、高齢者の方々は夏までにはワクチン接種が完了し、晴れて堂々とゴルフができるのはないでしょうか。

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