渋野日向子「ちょっと大人になっている」。「今年は初めて」と語った進歩の証 (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • 武川玲子●協力 cooperation by Takekawa Reiko

 2日目は一転、インスタートの10番でいきなりダブルボギーを叩いて、厳しいスタートとなった。その後、巻き返しを図ったものの、4バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの「71」。多くの選手がスコアを伸ばすなか、ひとつしか伸ばせずに順位は41位タイと後退した。

「(10番のティーショット?)いいショットだと思って、ボールの行方を見ていなかったら、池に入ってた(苦笑)。左からの風で、いつもより弱かったので、若干右目に構えた分、(右の池に)入ってしまった。そのあとの3パットもねぇ......。

 それでも、ティーショット自体は悪くなったし、ボギーパットも自分の打ちたいところに打てて、めっちゃミスしたということもなかったので、すぐに(気持ちを)切り替えることができた。次のホールでは攻めることができたし。

 先々週は予選落ちして悔しい思いをしたので、とりあえず予選を通過できてよかった。あと2日、自分のやるべきことをちゃんとやりたい。(ハワイ?)まだエンジョイできていない。食料などの買い物に行くくらいで、景色なんかも見に行けていない。ビーチで黄昏(たそがれ)てもいない!」

 3日目は再びスコアを大きく伸ばした。6バーディー、ノーボギーの「66」。通算11アンダーとして、23位タイまで浮上した。

「最初に3連続バーディーを奪って、今日はどうなるかと思った。3日中、2日間ノーボギーなんて、私には珍しい(笑)。風もなかったし、ピンを狙っていきやすかった。1m前後のパーパットをすべて沈められたのもうれしかったですし、緊張しながら打ったけど、しっかりストロークできたのはよかった。

 あっ、でも9番は悔しかったな、忘れてた。(セカンドショットがピンに当たってグリーン手前まで戻ってきて)なんでやねん!って。あれは、日頃の行ないの悪さかな......(苦笑)。けど、あそこでボギーを打たなかった自分は、カッコいいなって(笑)」

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