渋野日向子「結果は未知の世界だな」。米ツアー参戦前に何をつかめるか

  • 柳川悠二●取材・文 text by Yanagawa Yuji
  • photo by Getty Images

 現地・宮崎は日曜日が悪天候の予報となっている。

「雨が降っても、風が吹いても、自分のスイングを貫いて、マネジメントを大事に。3日間、しっかり戦うのが目標だから、もちろん(試合は3日間)やってほしいけど、今日、プロアマのお客さんとか、キャディさんと話した感じでは、中止も覚悟しないといけないみたい。

 そうなると、初日、2日目の位置は大事になる。気が抜けない。スタートダッシュをがんばらないと」

 予選ラウンドをともにするのは、米ツアー挑戦の"先輩"である同じ「黄金世代」の河本結だ。

「頼りになる存在です。畑岡奈紗ちゃんもそうですし、結ちゃんもそうだし、山口すず夏ちゃんもそうだけど、私より先に(米ツアーで)戦っている人がいるというのは、自分が米ツアーに挑戦したいと思うようになったきっかけになっていますから」

 2021年はここまで3戦を戦い、13位タイ、57位タイ、11位タイの成績を残してきた。常に優勝が期待される立場で、最低限の目標と語る予選通過は果たしても、優勝がなければ"低迷"とされてしまう。改造中のスイングについても賛否の声があるのは、渋野とて理解しているだろう。

「新しいことにチャレンジするという感じではなく、ここまでの3試合で取り組んできたことの"集大成"という感じで臨みたい」

 宮崎の地で、渋野は米ツアーで躍進するための足がかりをつかめるだろうか。

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