「悪条件な時ほど楽しまないと」小祝さくらが賞金ランクトップへ浮上 (3ページ目)

  • 柳川悠二●取材・文 text by Yanagawa Yuji
  • photo by Getty Images

「外したらプレーオフだと考えていた。この風のなか、プレーオフはちょっと厳しいですよね。ラインも、カップを外さないといけないような難しいラインで、半分ぐらいは入らないと覚悟をしていましたから」

 このパーセーブによって、後続が小祝に並ぶことはできず、クラブハウスリーダーとなっていた小祝の優勝が決まった。2020-2021シーズン3勝目で、通算4勝目。渋野日向子ら1998年生まれの黄金世代の中でも、小祝は最も旬な選手と言えるかもしれない。

 小祝は試合を滅多に休まないことでも知られる。

「今後も出続けたいです。海外の試合はちょっと......そうですね。コロナのこととかもあるので、迷いますね。

 優勝争いできていることはうれしいですし、悪天候の時ほど『楽しまないと』と思っています。この優勝で気を緩めず、また来週、いいプレーができるように気を引き締めてがんばりたい」

 さくらの季節に、小祝の笑顔が弾けている。

3 / 3

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る