黄金vsプラチナvs新世紀。女子ゴルフの実力者たちは何が優れているのか? (3ページ目)

  • 古屋雅章●構成 text by Furuya Masaaki
  • photo by Getty Images


笹生優花(19歳)
さそう・ゆうか/2001年6月20日生まれ。東京都出身。身長166㎝。血液型B。ツアー優勝2回。2020-2021シーズン賞金ランキング1位(獲得賞金9497万1170円)

 笹生選手のゴルフからは「勝ちは狙っている。でも、小さいゴルフはしない」という姿勢が見て取れます。初優勝を飾った昨年のNEC軽井沢72では、最終日の16番パー5のプレーが圧巻でした。左ドッグレッグのホールで、視界に入る巨木を物ともせず、左コーナーを狙って矢のようなティーショットを放ち、難なくイーグルを奪いました。

 また、今年のダイキンオーキッドレディスでは、2日目の18番パー5で2オンを狙った球がバンカーのアゴ近くにつかまった際、3打目でパターを使って後方に戻すという攻め方を披露して周囲を驚かせました。ポテンシャルが高いから攻め方のバリエーションが多く、それが見るものを惹きつけ、ワクワクさせてくれます。

 力強さとしなやかさを兼ね備えたきれいなスイングで、そこから繰り出される飛距離もさることながら、アイアンショットのキレ味も相当なもの。弾道の強さやグリーン上でのボールの止まり方は、男子プロ並みのものがあります。

 昨年優勝した2試合は、ともにフェアウェーは洋芝でした。それを思うと、彼女はやはりアメリカツアー向きなのだろうな、と。その将来には期待が膨らみます。

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