【木村和久連載】全盛期をすぎた「オフピークゴルファー」について考える

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 要するに、頻繁にラウンドすれば、それだけうまくなる、ということ。それにプラスして、練習量を増やして、定期的にレッスンを受ければ、効率よくゴルフを覚え、平均80台でラウンドするのは可能でしょう。

 個人的には、約20年前がピークでした。ベストスコア75が出たのもその頃だし、ここ10数年、70台は出ていませんもの。ハーフで30台が勢いで出ることはありますが、1ラウンド好調を維持するのは難しく、後半崩れるパターンがほとんどです。

(2)オフピークの実情
 一度、自分なりの"てっぺん"を極めてしまえば......といっても、すごく小さい山ですが、80台の出し方を知ることとなります。

 例えば「この短いサービスミドルはパーか、悪くてもボギーを取る」とか、「このコースの4つのショートホールは全体的に距離が短いから、2つはパーを拾いたい」といった具合に、自分なりにスコアメイクの設計図を描くことができます。

 ただ"オフピーク"を迎えると、設計図どおりにことが運ばないのが、たまに傷。その理由は、頭の中では全盛期のショットをイメージしてしまい、実際にはそこまでの技術&体力を持ち合わせていない、ということです。

 よく言うでしょ。「昔は4番アイアンで180ヤード飛んだ」とかね。そもそも今は、4番アイアンを使う人こそ、珍しいんですけど......。

(3)オフピークの攻め方
 歳を取ると、筋肉が衰え、現場感覚も鈍るので、確実なショットを心がけたいです。例えば、110ヤードをピッチングでフルショットするよりは、9番や8番アイアンで軽く打って乗せる、という技をやるのです。

 もちろん、ピッチングのフルショットが決まった時は、ピン近くにボールが寄っていくかもしれませんが、オフピークゴルファーはその確率が低いです。だったら、とにかくグリーンに乗せておけ、というショットをしたほうがいいのです。

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