【木村和久連載】「お呼ばれゴルフ」における正しい振る舞い方

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 他、オーケーの距離など微妙な判定は、相手側、つまり誘った側の判断に任せるしかないです。それと、ラウンド中のマナーやルールも、そのパーティーによって微妙に違ってきます。

 ベアグランドにボールがあった。そういう時は「6インチリプレースでやって」という人もいれば、「あるがままに打て」という人もいます。そこらへんの判断はとてもナーバスです。

 そこで、判断を仰ぐのも変なので、こちらは常にノータッチでプレーして、相手側が「今日は遊びだから、適当にボールを動かして」と言うまで待つしかありません。もちろん、最後までそういったことを言われない場合もあります。

(3)説明するヤツは叩く
 これは誰でもそうで、コースの説明をし出すと、大概その人が叩きます。鉄板の"あるあるネタ"です。やたらコースに詳しくて「左のOBに気をつけて」と言っている矢先に、自らOBを打ってしまうんですな。

 そういう場合、説明した本人が過去に痛い目にあっているケースがほとんどです。それで懲りているから、警告を促すのです。その結果、自らまたやらかしてしまうんですけどね......。

 それはそれとして、たとえ自分がそのコースを知っていても、呼ばれた者のルールとしては、すっとぼけておくことが大事です。過去に来ていて詳しいコースであっても、誘った人が「以前、来たことありますか?」と聞いてきたら、「随分前に来たことがあるけど、すっかり忘れています」というのが、一番無難な返答です。

 そう言われると、誘った側であり、主催者側が丁寧に説明してくれます。ついでに、叩いてくれたりもするので、厄払いもできて一石二鳥です。

 ちなみに、そこではゴルフのスコアの勝ち負けは関係ないです。全力でプレーして、思い切り楽しみましょう。

(4)アフターゴルフ
 最近、気の知れた仲間とのゴルフでは、ラウンドしたあともそのまま帰らず、「二次会」と称して、健康ランドに行ったり、居酒屋に行ったりして、"19番ホール"を楽しむケースが多いです。

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