【木村和久連載】「お呼ばれゴルフ」における正しい振る舞い方 (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 過去、ものすごくセレブなコンペがあって、なんと皇族の某宮様がゲストで来られていました。もちろん、挨拶などできるはずもなく、遠くからジ~ッと見ていただけでした。

 全員で記念写真を撮る際は、後ろの端のほうで背後霊のように映るのが精いっぱい。財界や芸能界の重鎮ばかりで、誘ってきた友だちに「なんで呼んだんだよ。場違いじゃないか」と言ったけど、あとの祭りでしたね......。

 いい記念にはなったけど、行かなくてもよかったな、と。人付き合いも大事ですが、コンペに参加する時には、参加者の顔ぶれを調べておくことも大事ですね。

急きょ「お呼ばれ」してのゴルフとなると、相手方の情報が乏しく、自分だけ浮いてしまうこともあるかも...。illustration by Hattori Motonobu急きょ「お呼ばれ」してのゴルフとなると、相手方の情報が乏しく、自分だけ浮いてしまうこともあるかも...。illustration by Hattori Motonobu

(2)さりげない気遣い
 誘ったほうが「わざわざ来てくださって、ありがとう」と、ささやかなお礼をしてくる場合があります。例えば、朝食をご馳走してくれたとか、あるいは売店でのドリンク代を払ってくれたとか。さらには、昼ごはんの時の、つまみ類を出してくれたとかね。

 そういう時は「なかなかできる人たちだなぁ~」と、こっちは痛く恐縮します。そうなると、こちら側としても彼らのゴルフの、暗黙のルールに素直に従うことに......。

 いきなりニギリをふっかけられることはイマドキありません。もし、そういうことがあったら「今、不調だから」などと適当なことを言って、断りましょう。

 ただ、場を盛り上げるために「ニアピンしようよ」と言われれば、気持ちよく応じます。ニアピンをやって、ひとりだけ参加しないゴルフなんて、見たことがありませんから。

「郷に入っては郷に従え」「長い物には巻かれろ」の精神で参加しましょう。

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