安田祐香の決意。「線が細くてもプロで戦っていける」ことを証明する (2ページ目)

  • 柳川悠二●取材・文 text by Yanagawa Yuji
  • スエイシナオヨシ●撮影 photo by Sueishi Naoyoshi

――その点を含めて、身体を大きくしてきたのでしょうか。

「そうなんですけど、正直、昨年に減ってしまった体重を戻すだけでも大変で......」

――昨年は体重減に悩まれていたのですか。

「(新型コロナウイルス感染拡大の影響で)試合数は少なかったですけど、トーナメントを戦っていくなかで、気づいたら、端から見てもわかるぐらいに体重が落ちていました。いろんな方に『痩せたね』と言われましたね。

 減った体重はベストから4kgぐらい。幸い、飛距離に影響はなかったですけど、オフの期間を含めて、とにかく体重を戻すことだけで精一杯でした」

――体重が減った要因は何だったのでしょうか。初めての経験ばかりの生活でストレスもあったのでしょうか。

「アマチュアの時から連戦は経験していましたし、その頃は体重が減ることなんてありませんでした。高校生の頃は、何をしても増えていくだけだった(笑)。はっきりした原因はわからないですけど、1年目ということで、ゴルフ技術のコントロールよりも、生活のコントロールが大変だったことは間違いないと思います。食べる量も減っていたかもしれません」

――9月にはトレーニング中に頸椎を捻挫して、日本女子オープンなど数試合、休むことになりました。首のケガも体重が減ったことと関係あるのでしょうか。

「連戦のなかで、休養を挟みながらトレーニングをしていたんですけど、下半身が疲れていて、上半身がそれをカバーしようとしてケガをしてしまったんだと思います。体重が減ったからケガしたわけでも、ケガによって体重が減ったわけでもないと思います。

 ただ、体重が減ったことで、自分ではできていると思っていたスイングが、実際は動きが鈍っているようなことはありました。やっぱりショットのキレに影響は出ていたと思います」

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