吉田優利が語るプラチナ世代。「この世代に生まれて恵まれている」 (2ページ目)

  • 柳川悠二●取材・文 text by Yanagawa Yuji
  • photo by Getty Images

――同世代の古江彩佳選手が3勝を挙げ、西村優菜選手もツアー初優勝を遂げました。「負けていられない」という感情も芽生えたのではないですか。

「よくそうした質問を受けるんですけど、まったくそういった気持ちはなくて。高校生の時からナショナルチームで一緒に生活して、練習して、戦ってきた仲間たちなので、悔しいというより、素直に『すごい!』と思います。『かっこいい!』とか、『尊敬!』とか、そういうプラスの感情しかないですね。

 ふたりが優勝して、私も優勝したいと思いますし、きっと自分にもチャンスは来ると信じています。そのために自分が今、何をすべきか。そうした自分のゴルフと向き合う機会になったのが、彼女たちの優勝だったと思います。

 同級生で友だちだけど、尊敬すべきところがたくさんあるし、みんなレベルが高い。私自身、この世代に生まれて恵まれているなと思います」

――さらにひとつ歳下の笹生優花選手も優勝しました。

「高校生なのに、一緒のプロテストに合格した。私が高校生の時に受験していたら受かっていたかわかりません。強い気持ちを持ってゴルフと向き合っている。勉強になりますね」

――「焦り」などを感じることはありませんか。

「成績でしか恩返しができない立場ではあるんですけど、焦ることはありません。日本女子アマと日本ジュニアを勝った時に、優勝への"流れ"みたいなものが自分に向いてくるのが感じ取れた。たとえプロの舞台でもそうした"流れ"を敏感に私は感じ取れるはず。そうした流れがいつか私にも来ると信じて、一生懸命信じて、待ちます」

――女子ゴルフ界はまさに百花繚乱の時代です。

「端から見れば華やかなイメージが大きいと思うんですけど、選手たちは『優勝』とか、『賞金女王』とか、それぞれ目標を持って一生懸命練習に取り組んでいる。同じ気持ち、強い気持ちで、みんなゴルフに取り組んでいると思います。

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