西村優菜はプロ入り後に苦しんでいた。「ゴルフ人生で初めてのこと」 (4ページ目)

  • 柳川悠二●取材・文 text by Yanagawa Yuji
  • photo by Getty Images

――その全米女子オープンから帰国したあと、2週間の自主隔離期間があったんですよね。

「はい。ちょうどオフに入るタイミングと重なりましたから、(自主隔離期間によって)かえってゆっくりできました。ずっと自宅にいました」

――コロナ禍にあって、2年にわたる長いシーズンとなりますが、中間点にあたるこのオフの間は、どのぐらいの練習を課しているのでしょうか。

「(師事する中島敏雅プロの)アカデミーに行く時は、朝の9時から18時ぐらいまで練習しています。ドライビングレンジで打つのは200球ぐらい。あとは、アプローチとパターに時間をかけて、コースでそれを確認しています」

――重点的に取り組んできたことは、やはりショートゲームでしょうか。

「そうですね。昨年のツアーを戦ってみて、さらに『ショートゲームのスキルを向上させないといけない』と強く思いました。グリーン周りのバリエーションを増やすことと、苦手な30~40ヤードのアプローチですね。もう少し、自信を持って打てるようになりたいです」

――パッティングに関してはいかがですか。

「嫌いじゃないです。リズム、テンポを大事にしながら、目標に定めたスパットと、自分の目線がきちんと合っているか、毎日確認していますね。アドレスに入って、自分が思っているラインと、実際のラインがズレると迷いが生じますから、そこを一定にできるように」

――ゴルフ人生を歩むうえで、大事にしている言葉はありますか。

「『日々成長』という言葉を、高校に入ってナショナルチームに選ばれた頃から、大事にしています。昨日の自分より、今日の自分は成長したか。それは毎日、確認していますね」

(つづく)

リモートでのインタビューに対応してくれた西村優菜リモートでのインタビューに対応してくれた西村優菜

西村優菜(にしむら・ゆな)
2000年8月4日生まれ。大阪府出身。身長150cm。血液型O。『黄金世代』に続く『プラチナ世代』の注目選手のひとり。昨年からツアー本格参戦を果たし、樋口久子 三菱電機レディスで早くもツアー初勝利を飾る。2020-2021シーズン現在の賞金ランキングは7位(獲得賞金4796万4000円)。

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