【木村和久連載】倶楽部メンバーになる――あなたに合う入会方法とは?

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 入会して最初のラウンドも、紹介してくれたメンバーの友だちと一緒に行くのがいいでしょう。友だちから「明日、行くから遅れるなよ」などと言われて喜び勇んでいけば、その友だちが他のメンバーさんをたくさん紹介してくれて、ものすごくスムーズに倶楽部に溶け込めたりしますからね。

 ちなみに、老舗のコースなどでは、各月ごとに新入会メンバーのための、親睦ラウンドをやっているところもあります。

 一方、私がメンバーになった時は、倶楽部に誰も知り合いがいませんでした。高級コースのメンバーになっている友だちはいましたが、そこは気軽に入会できるところではありませんでした。予算が足りないのです。

 ゆえに、知り合いの会員権屋さんと相談し、予算や交通の便、コースレイアウト、メンバーの数、倶楽部の評判などを考慮して、入会オススメの倶楽部を探してもらいました。自分の希望を言えば、会員権屋さんはいくつか候補を出してくれます。

 そこで、もし気に入った倶楽部があれば、「じゃあ、視察プレーをしてください」となり、お目当てのコースを予約してくれます。私も実際、それでラウンドしに行きました。

 会員権屋さんは、たくさんの人に会員権を売っているので、平日ならその倶楽部のメンバーに連絡して予約を頼めるわけです。

 そうやって2~3回、いろんなコースをラウンドし、自分のお気に入りを見つけて「じゃあ、ここでお願いします」となると、会員権屋さんが必要書類を用意してくれます。さらに、こっちが知らなくても、会員権屋さんのツテで紹介状を2通調達してくれて、自分はそれらを持って倶楽部の面接に向かいます。

 ちなみに当時、20数年前の紹介状の謝礼は3万円。ふたりだと6万円払うことになります。それって、結構なバイトになりますよね。もちろん、入会者が知り合いの場合は、その謝礼は取れませんけどね。

 さて、面接を受けて、晴れてメンバーになれたら、憧れのクラブライフを満喫だ!って、思うでしょ? ところが、そう簡単にはいかないのです。

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