【木村和久連載】スキー&スノボとゴルフ。双方の大いなる共通点とは?

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 個人的には、スキー&スノボと両方を20年ぐらいやっていましたか。世界有数のスキーリゾートとして知られる、カナダのウィスラーやアメリカのスノーバードにも行きました。日本でも名所と言われるスキー場、ニセコをはじめ、キロロ、サホロ、猫魔、焼額、奥志賀など、行きまくりました。

 今思うと、どこに行ったかが、一番の思い出になっています。

 スキー&スノボは"ゲーム性"がないから、素敵な旅として、トータルで満喫する傾向があります。つまり、誰と行くか。どんなところに宿泊するか。食事や温泉、観光をどう楽しむか。そういう冬の旅として、スキー&スノボがきっかけになっているのです。

 ゴルフとスキー&スノボとはそういった違いがあるのですが、最近はゴルフがスキー&スノボのレジャー様式に似てきた――そう思えて仕方がないのです。

 私も、すでにゴルフをやり始めて30年が経ちました。腕前のピークは過ぎ、今は安定した90台中頃ですか。何回やっても、似たようなスコアです。

 そりゃ、ゴルフそのものは楽しいですよ。けど、もはやストイックに、ひとりで武者修行なんて、できる精神構造ではないです。

 単にゴルフをやるだけではなく、気の置けない仲間と電車で弁当でも食べながら移動して。ラウンド後、夜はリゾートなら酒盛りをするし、繁華街の宿ならどこか楽しいスポットを見つけて徘徊する。そうしないと、人生やっていられませんよ。

 スキー&スノボは外反母趾が悪化して、硬いブーツが履けないので諦めました。その代わり、ゴルフをネタにして、いろんなところを旅したいと思います。

 今までは遠方へ出かけても、観光をおろそかにしてゴルフばっかりでした。今後はラウンドオフの日を作り、各地名所、旧跡などを回ってみたいと思います。

「牛に引かれて善光寺参り」じゃないですが、ゴルフに引かれて全国行脚。今はそんな心境です。

木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。

『教えて! 100切り先生』好評発売中!
詳細はこちら>>

4 / 4

関連記事

キーワード

このページのトップに戻る