【木村和久連載】ゴルフをやる人とやらない人。その間にある認識のズレ (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 そのご近所さん、ゴルフをしないから、デカい弦楽器だと思ったんですね。いやいや、だとしても楽器は普通、宅配便を使わないでしょ。大事に手持ちするんじゃないですか。

ゴルフをやらない人にとっては、キャディーバッグさえ知らないんですね...。illustration by Hattori Motonobuゴルフをやらない人にとっては、キャディーバッグさえ知らないんですね...。illustration by Hattori Motonobu まあ、そんなエピソードからもわかるように、ゴルフをしない人はキャディーバッグすら見たことない。そういうことなんですね。

 というわけで、昨春から続いている新型コロナウイルスの感染拡大のなか、ゴルフに対する世間の認識のズレがまざまざとわかりました。

 昨年の3月頃から、ゴルフはブルジョアの遊びみたいな捉えられ方をされて、憎悪の対象となりました。そこから、"ゴルフ系"芸能人の新型コロナウイルス感染があって、その憎悪はピークに達しました。

 そして現在、ゴルフをやっていない人が持つ変な誤解も何とか解けたように思いますが、ゴルフをしていることを世間に堂々とアピールするのは今なお危険です。

 例えば、フェイスブックでつながる私の友だちの多くは、ゴルフ関係が多いです。友だち申請を受ける時、プロフィールを見れば相手の趣味や職業がわかりますから、こっちの職業についても、相手は理解してくれるだろうと思っています。

 けど、どこか遠いゴルフリゾートなどに行って、ゴルフを満喫している写真などをアップすると、ごくたまに「いいなぁ~、タダでゴルフに行けて」とか言ってくる人がいます。「いやいや、これは仕事ですよ」と言っても、大抵納得してくれません。

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