【木村和久連載】歳を取っても衰えぬ、ゴルフに対する闘志と向上心 (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 ともかく、そのテンションをどのように維持しているのか、少し紹介していきましょう。

(1)第一に素振りとストレッチ
 歳を取ると、次第に体が回らなくなってきます。だから、なるべく体を柔らかくして、トップをうまく形成できるように、日々軽い運動をします。

 最近よくやっているのは、マスコットの短いクラブを、単にブランブランさせて、肩の可動域を広げる運動です。

 フォームをばっちり作ってやるのではなく、朝起きてブランブラン、夜はテレビのCMの間にブランブランといった感じです。そんな程度でも、以前よりはだいぶ肩が回るようになりました。

 以前は取材などで、自分のスイングを映像で見せてもらうと、トップが浅くて、力のないボールがひょろ~っと飛んで、なんだかなぁでした。だから、ちゃんと肩を入れて、深いトップを形成するようにしました。

 そうして、1週間に4~5回、ほんの5分ぐらい、思い出したようにマスコットクラブを振っています。

 他、散歩をしながらストレッチをするなど、毎日少しずつ何かをやっています。それで、ゴルフに対する闘志について、ダラダラ溶岩が流れる「キラウエア火山のよう」と表現したわけで、日々私がやっていることを"キラウエア型エクササイズ"と命名しました。

(2)コースでやること
 年に2回しか練習場に行かないので、コースに行ったら、なるべく練習するようにしています。特にバンカーの練習ができるところがあれば、入念にやりますね。こればっかりは、他では練習できませんから。

 そして、スタート直前にも念入りに素振りをします。

 ゴルフ番組を見ると、プロやトップアマがドライバーを持つ時、1回素振りをしてから構えに入ります。その素振りは軽くですが、トップまでクラブを運び、一瞬止めるようにして振り下ろします。

 これが、アベレージアマチュアにはなかなかできない。気持ちだけ焦って、おざなりになり、拙いワッグルみたいな素振りになっている。

2 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る