【木村和久連載】倍もある価格差は何なのか。ゴルフボールあれこれ

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 同じブランドでも価格が低いものは、お値打ちバージョンとして売っているんですね。もちろん、見た目にはわかりませんが、素材や性能などがそれぞれ違うわけです。ほんの少し飛ぶとか、スピン性能が向上しているだけで、倍の価格になっているのです。技術革新とはそういうもの、と理解するしかありませんね。

ゴルフボールは見た目は一緒なのに、いろいろな種類があって、価格設定もかなり違うので、何が何だかよくわからないんですよね...。illustration by Hattori Motonobuゴルフボールは見た目は一緒なのに、いろいろな種類があって、価格設定もかなり違うので、何が何だかよくわからないんですよね...。illustration by Hattori Motonobu

(2)ディスタンス系とスピン系
 これも、アベレージアマチュアには何が何だかよくわかりません。

 以前、有名なレッスンプロとボールの試打をするお仕事をして、その違いを教えてもらったことがあります。でも、アマチュアの試打では、ディスタンス系も、スピン系も、それぞれの違いなどよくわからず、まったくピンときませんでした。

 違いが一番わかるのは、ボールをコンクリート道路にぶつけると、ディスタンス系はよく跳ねる......って。そんなことをしたら、ボールが傷つきますって......。

 結局、試打をしてわかったのは、あまり知られていないブランドのボールほど、単に飛ぶだけ、という場合が多いということ。片や、有名ブランドのボールは"飛んで、かつ止まる"という、両方の性能を持ち合わせていました。

2 / 5

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る