【木村和久連載】キャディー付きのラウンドはどうやって満喫すべきか (2ページ目)
日本の名門コースは、英国の慣習を大事にする傾向があります。キャディー付きラウンドもそのひとつ。あとは、歩きプレーに、ジャケット着用とかね。
でも今や、乗用カートのセルフプレーで、カジュアルな格好でラウンドするアメリカンスタイルが主流です。建前は英国風で、本音はアメリカンというのは、日本のゴルフのスタイルなんですね。
さて、キャディーさんの有効活用についてですが、まず把握しておきたいのは、年々キャディーさんの仕事量は減っている、ということです。
ルール改正により、ピンを抜かないでプレーできるようになり、実際にアマチュアゴルフの世界ではそれが主流になりました。グリーン上でピンを抜いて持っているのはキャディーさんの仕事でしたが、それがまるっきりなくなったのです。
距離のアドバイスにしても、乗用カートのナビゲーションシステムが優秀で、それを見て測ればいいだけ。それに最近は、多くの人が距離測定器を持ってラウンドしていますから、キャディーさんに聞くことはありません。
コースのレイアウトもナビのマップを見れば十分です。おかげで、一般的には「じゃあ、キャディーさんの仕事なんてないじゃん」と思われているんですな。
では、現在のキャディーさんの仕事とは?
・ローカルルールやコースの説明
・グリーン上でのライン読みのアドバイス
・ボールやクラブを拭くこと
・バンカーのレーキならし
・乗用カートの運転
・ディボット跡の目土入り
・クラブを運んだり、持っていったり
まあ、こんな感じですか。なかでも、一番重要なのは、グリーン上でのパットのライン読みです。キャディーさんの有効な活用として、まずはそこから話をしましょう。
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