【木村和久連載】たった1本の新クラブ導入でラウンドが楽しくなる (4ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 有名メーカーのクラブは、誰が打っても当たるように設計されています。あとは、見栄を張らずに、Sシャフトをやめて、SRかRシャフトにしましょうか。自らに合ったクラブ選びには、そういう謙虚さも大事だと思いますよ。

(5)いっぱしのクラブアナリストへ
 新しいクラブ1本を買って、そこそこのスコアを出せば、同伴メンバーが必ず聞いてきます。「それって、いいのか?」とね。

 ニューギアに対して常にアンテナを張っていれば、そこでいろいろと自慢話ができます。「飛距離は大したことはないけど、曲がらないよ。スコアメイクにはすごく役立つ」とかね。いっぱしのクラブアナリスト気取りで、友だちに対して優位に立てることでしょう。

 その結果、クラブを真似されても、そんなに悪い気はしません。むしろ、仲間意識が増します。それに、友だちが自らの真似をして買ったクラブを使っている限り、あなたは永遠に"紹介者"という役を維持できます。しばらくは、ゴルフ仲間の中心的な立ち位置にいることができます。

 しかも、いいスコアがバンバン出る。となれば、「じゃあ、次は何を狙ってみようか」なんて、あれこれニューギア導入を再び考える。それもまた、楽しいものです。

 とにかく、クラブ選びは失敗しないように、メジャーブランドから選びましょう。そして、必ず自分で打って確かめましょう。決して宣伝に煽られないように、ですね。

 1~2万円程度のギア購入で、10回ぐらいのラウンドが楽しくなります。つまり、10万円以上の消費が有意義になるのです。まさに"海老で鯛を釣る"作戦じゃないですか。

 ということで、たまには新しいクラブを買いましょうかね。

『黄昏ゴルフ倶楽部~夢で会いましょう』好評発売中!
原作:木村和久 作画:玉城晃/ヒロカネプロダクション 監修:弘兼憲史
出版社:双葉社 定価:630円(税別) 週刊パーゴルフ連載中
◆収録作品
(1)夢で会いましょう
ひょんなことから、「ひとり予約」のサイトを使って、某ゴルフ場でのラウンドエントリーをした藤原隆一。おばあさんとの組み合わせでプレーする予定だったのに、コースに行くと、そこには美人親子が待っていた。さあ、その後の展開はどうなるのか?
(2)ラストショット
元の会社の上司が人生最後のゴルフコンペをすることに……。そこに集う、さまざまな人たちの人間模様を浮き彫りにしながら、元上司はどんなラストショットを打つのか。そして、そのショットに込められた意味を解いていく。

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木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。

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