【木村和久連載】今夏、ゴルフ場に神風?
ゴルフを始めた若者を逃すな

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 また、ゴルフ場側も新型コロナウイルス感染防止対策により、ゴルフウエアのままでの来場をよしとし、ジャケットを日頃着ない層も行きやすかったのではないでしょうか。しかも、スループレーですから、人との接触が少ないだけでなく、時間的な短縮も図れ、ササッとラウンドして経済的にも安く済ませられたことがよかったようです。

 思えば、今の若者世代は、子どもの頃に宮里藍選手、横峯さくら選手、石川遼選手らを見て育っています。彼らは、いかついプロと違って、非常に親しみやすい存在でした。なかでも、宮里藍選手は小柄ながらアプローチとパターを巧みに使って、世界ランキング1位の座に就いています。そうやって、普通の体格の女性でも世界で活躍できることを目の当たりにし、「自分たちもやってみたい」と思ったのでしょう。

 さて、大事な話はここからです。せっかく若者がゴルフ場にやって来たのですから、このまま足繁くコースに通ってほしい、と多くの関係者が思っているはず。でないと、30年後には、ゴルフをやる人がいなくなってしまいますからね。

 そこで、ゴルフ場側にも何かしらの工夫をして、若者たちが訪れやすいようにアピールしてもらわないといけません。その策を練ってみましょう。

◆ビギナー割&サービス
 ビギナーの若者たちに対しては、2000円割引で、カラーボール2個を進呈とかいいんじゃないですか。あと、カートにはビギナーマークの旗を立てて、後ろから煽られないようにするとか、そういったサービスもしてほしいですね。

◆服装のカジュアル化
 通常ジャケット着用を義務づけしているコースも、いまだ新型コロナウイルスの感染拡大が終息していない状況にあるので、「ジャケット着用は任意とします」という形を続けてほしいです。それだけで、お客さんは増えるはずです。

 プレー中は、ポロシャツを着ていればOKとしましょう。GパンはNGのままでいいと思います。イマドキの若者はファッションセンスがあるので、そこは理解してくれるんじゃないでしょうか。

2 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る