渋野日向子は「今年一番の手応え」。
ショットに自信も修正したことは?

  • 柳川悠二●取材・文 text by Yanagawa Yuji
  • photo by Getty Images

 あと、パターのトゥ側ではなく、ヒール側を上げて打つイメージを持つようにしています。去年から取り組んでいたんですけど、入らなくなると、トゥ側が浮くクセがあったんです。

 ショットに関しては、バーディーチャンスにつけられているので、すごく手応えがあった。今年一番じゃないかな。あとはパッティングとかみ合ってくれたら」

 今年のトーナメントも残り3戦という状況で迎える伊藤園レディスは、昨年は予選落ちに終わっている。決して、験のいい大会とは言えない。だが、昨年の雪辱を果たすことで、来年末まで続く長いシーズンで、自身を上昇気流に乗せたいところだろう。

「去年のこの大会は、賞金女王争いの真っ直中で、その目標に向かってがんばっている状況だった。今は一試合、一試合を大事に、自分のゴルフを反省するために、一打、一打を大切に、ちゃんと考えて打つことを必要としている。

 去年よりも、アメリカツアーへの思いが強い。将来のアメリカツアーでの戦いを思い描きながら、プレーしていますね」

 伊藤園レディスの初日は、2週前の渋野の復帰戦でプロ初優勝を遂げた『ミレニアム世代(2000年度生まれ)』の西村優菜と、『新世紀世代(2001年度生まれ)』の西郷真央が同組だ。いずれも『黄金世代』の渋野よりも下の世代だ。

「歳的(としてき)には、長女ですけど(笑)、だからといって、意地を張ろうというのはまったくなくて、自分のことで精一杯。一年に一度しかない誕生日ウイークなので、いつもより楽しめたらいいなって思います」

 リモート会見とはいえ、報道陣に向けて、現在取り組んでいるゴルフの課題を口にし、苦境を正直に吐露することで、渋野は自身を鼓舞しているのだ。     

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