【木村和久連載】目標はエージシュート?晩年のゴルフ人生を考える (4ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 では、具体的にどうやれば、若い気分でゴルフライフを送れるのか?

 何か参考になる書物はないかと調べてみたら、実はあったんですよ。『黄昏ゴルフ倶楽部』(双葉社)という漫画の単行本です。

 原作は、木村和久......って、オレじゃん!? すみません、手前ミソの話になりまして、恐縮です。

「黄昏......」と聞いて思い出すのは、漫画『黄昏流星群』(小学館)ですよね。その作者である弘兼憲史さんに監修をしていただいております。つまり、『黄昏流星群』のゴルフ版みたいな漫画が、『黄昏ゴルフ倶楽部』なのです。

 設定はこうです。

 これから老いていく55歳の主人公、藤原隆一。妻に先立たれて、ゴルフ部に所属する大学生の息子とふたり暮らし。

 まだ枯れる人生を送るには早すぎる。もう一度、錦繍の人生を送ってもいいじゃないか。人生の第3コーナーを颯爽と駆け抜け、恋に、ゴルフに、仕事にと邁進します。

 今まであったトーナメントを中心としたストロングスタイルのゴルフ漫画とは、まったく違うタイプの作品です。市井のアマチュアゴルファーの、等身大の日常奮闘記であります。

『週刊パーゴルフ』というゴルフ専門雑誌で現在も連載中ですが、試合描写に飽き飽きした読者がこの漫画を支持してくれています。

 みなさんがこの漫画を読んで、近い将来迎える"老い"というものに対して、自らの回答を何かしら見出せたら、幸せです。

『黄昏ゴルフ倶楽部~夢で会いましょう』10月30日発売
原作:木村和久 作画:玉城晃/ヒロカネプロダクション 監修:弘兼憲史
出版社:双葉社 定価:630円(税別) 週刊パーゴルフ連載中
◆収録作品
(1)夢で会いましょう
ひょんなことから、「ひとり予約」のサイトを使って、某ゴルフ場でのラウンドエントリーをした藤原隆一。おばあさんとの組み合わせでプレーする予定だったのに、コースに行くと、そこには美人親子が待っていた。さあ、その後の展開はどうなるのか?
(2)ラストショット
元の会社の上司が人生最後のゴルフコンペをすることに……。そこに集う、さまざまな人たちの人間模様を浮き彫りにしながら、元上司はどんなラストショットを打つのか。そして、そのショットに込められた意味を解いていく。

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木村和久(きむら・かずひさ)
1959年6月19日生まれ。宮城県出身。株式をはじめ、恋愛や遊びなど、トレンドを読み解くコラムニストとして活躍。ゴルフ歴も長く、『週刊パーゴルフ』『月刊ゴルフダイジェスト』などの専門誌で連載を持つ。

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