【木村和久連載】目標はエージシュート?晩年のゴルフ人生を考える (3ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 驚くのは、セカンドショット以降の攻め方です。パーオンはしなくとも、グリーンに乗せやすいところにボールを置いてきます。そして、そこから寄せワンパー。

 ふと思えば、3ホールでパーが2回。こちらは、ボギーとダボのパーなし。「あれ? おじいさん、うまいんじゃないか」と気づかされます。

 ハーフを上がってみれば、おじいさんは「39」。なんだよ、一番成績がいいじゃん!?

 昼休み、そんなじいさんの正体を暴こうと、こっちはさりげなく取材態勢に入ります。「前半39なら、70台出ますね。エージシュート、達成するんじゃないですか?」と、冗談ぽくカマをかけたら、あっさりとスマホに記録してある年間成績表を見せてくれました。

 平均スコアが80~81。現在の年齢は82歳なんだとか。てことは、「全部のラウンドがエージシュート!?」と、思わず大声をあげてしまいました。

 すると、おじいさんは精一杯謙虚に見せて、「9割はエージシュートかな」って。それを聞いて、こっちはあんぐり。そこで、最低でも年間100ラウンドしていることも聞いて、恐れ入りました。

80歳を越えても健康で、こんなふうに人生を楽しめたらいいでしょうねぇ...。illustration by Hattori Motonobu80歳を越えても健康で、こんなふうに人生を楽しめたらいいでしょうねぇ...。illustration by Hattori Motonobu というわけで、そのおじいさんを見ていて、健康で長生きしていれば、エージシュートができそうな気がした次第です。実際にできるかどうかわからないけど、気を若くして生活していることが大事かな、と。

3 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る