タイガー・ウッズが復帰。視界に見据えるのはZOZO連覇とマスターズ (3ページ目)

  • 武川玲子●文 text by Takekawa Reiko
  • photo by Getty Images

 ただ、6月のツアー再開後、ウッズの調子自体はいいとは言えない。7月のメモリアル・トーナメントで復帰したが、40位タイでフィニッシュ。8月のメジャー、全米プロ選手権も37位タイに終わった。

 フェデックスカップ・プレーオフでは、2戦目のBMW選手権で敗退。最終戦のツアー選手権に駒を進めることができなかった。さらに、新シーズンを迎えて挑んだ9月の全米オープンでは、2日目に「77」と崩れて予選落ちを喫した。

 全米オープンで「77」と崩れた要因は、ティーショットが不安定だったことだ。「ドライバーが思ったようにスイングできなかった」とウッズは語る。

 だが一方で、「アイアンは好調だし、ようやくパットが決まってきた。これは、すごく大きいこと」と、復調の手応えを感じている。そして、今後の展望についてこう語った。

「次は、ZOZOチャンピオンシップと(11月の)マスターズ。タイトルディフェンドと大きな試合が待っている。(ティーショットも)それまでにしっかり修正して臨む」

 思えば、昨年のZOZOチャンピオンシップ優勝も、不調からの復活劇だった。およそ1カ月ぶりの復帰戦、ウッズはどんなプレーを見せてくるのか。劇的なカムバックに期待したい。

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