渋野日向子に「大きな成長」。海外6試合で青木翔コーチが認めたこと (4ページ目)

  • text by Sportiva
  • 武川玲子●協力 cooperation by Takekawa Reiko

 来年、再来年と、もっと難しいところでやるとなったら、もっとレベルをあげないといけないけど、それまでに時間はまだある。そんなにすぐに(ゴルフを)やめるわけでもないので、ゴルフと向き合う時間はたくさんある。練習する時間もまだまだあるので、(自らを)どんどん伸ばせられるなと思っています。これからの自分に楽しみがある。

 日本の試合ではまだ予選を通過していないので、しっかり通過して、この6試合で見つけたもの、課題を、日本でできるようにして、上位争いができるように戦いたい。そうして、次の全米女子オープン(12月10日~13日/テキサス州)には、自分でやり切った、練習し切ったぐらいの準備をして臨めるようにしたい」

 また、海外での戦いぶりを間近で見守ってきた青木翔コーチは、今回の遠征による渋野の成長についてこう語った。

「アメリカでは順位はあまりよくなかったですけど、4試合とも予選を通れているので、僕的には結果としては十分だったかなと思います。そのうえで、アメリカで試合をやりながら、いろいろなことを自分で『こうやりたい。ああやりたい』っていうのが出てきていると思うんですよね。それを、自分で一生懸命考えながらやっているのが、今までにはなかった感じ。『青木さん、どうしたらいいですか』っていう子だったので、そこはひとつ、大きな成長じゃないですか」

 こうして、イギリス、アメリカでの"武者修行"を終えて、渋野はまもなく日本ツアーに復帰する。ただその前に、「(日本に帰ったら)お母さんのご飯がすごく食べたい。寿司と焼肉が食べたい。自分の布団で寝たい。目覚ましをかけないで寝たい」という彼女には、心身ともにリフレッシュする時間が必要だろう。

 そんな束の間の休息を経て、彼女は再び戦いの舞台に戻ってくる。その姿を、多くのファンが待っている。

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