2020.10.13

渋野日向子に「大きな成長」。
海外6試合で青木翔コーチが認めたこと

  • text by Sportiva
  • 武川玲子●協力 cooperation by Takekawa Reiko

 それでも、初日は悪くなかった。5バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの「70」。首位と3打差の暫定13位タイと好スタートを決めた。

「(イーブンパーのラウンドも)12番で4パットをやっちゃったけん。ふふふ......笑いも出んし、怒りもせんし、ただただ悲しいだけでした。でも今日は、昨年よく言われていた"バウンスバック"が久しぶりにできたので、すごくうれしかった。ティーショットもすごく飛んだりしていたので、これまでの試合の中で一番風と"お友だち"になれた。 毎ショット、毎ショット、自分の最大限の力を出すっていう回数も増えてきたかなと思いますし、4パットは打ったけど、今日(のラウンド)は楽しかったです」

 しかし2日目、さらに3日目と、渋野はまさに"メジャーの洗礼"を受けることになる。2日目は2バーディー、7ボギーの「75」。3日目は1バーディー、3ボギー、1ダブルパーの「76」と苦しんだ。決勝ラウンドには駒を進めたものの、3日目を終えて通算11オーバーまでスコアを落とし、順位は73位タイの最下位へと急落した。

「(2日目はインスタートの)13番のティーショットで、スプーンで右に曲げてしまって。あそこで、プチーンとなっちゃいました。ピンポジションが難しいなか、ショットが悪い分、取り返す方法が見つからなかったというか、気持ちも切れちゃって......。前半は、なかなか(気持ちを)切り替えられなかった。やっぱり、昨日(初日)よかった分、『今日もがんばらないと』と自分の中で思っていましたし、(順位が)上のほうでいられたので、その位置から『落ちたくない』という欲深いところもちょっとあったかな、と思います。

 攻めの気持ちと守る気持ちがごちゃごちゃしていたし、守るというより守りすぎているところもあった。パーを取ることに必死で。メジャーですから、難しいコースでやるんだろうなと思っていたんですけど、そこは予想以上でした。でも、こういうゴルフ場でのプレーは、日本ではなかなか経験できないこと。ですから、ラウンド中は(苦戦していても)『もっと簡単なコースがよかった』という思いはまったくなくて、このコースをどうやって攻略するのか、どうやってアンダーパーで回るのか、そういう考えしかなかったです。