永井花奈がアマチュアに伝授。フェアウェーウッドのミスをなくすには? (2ページ目)

  • 古屋雅章●取材・構成 text by Furuya Masaaki
  • 小内慎司●撮影 photo by Kouchi Shinji

◆ミスが出る原因

 フェアウェーウッドは、クラブが長いうえ、地面から打つので、苦手にしている人は多いと思います。

 では、クラブが長くなると、どうしてミスが出やすくなるのか。小学校の運動会とかでやった『手つなぎ競走』を例にとって説明しましょう。

 5~6人が手をつないで、数十m先のポールを回って戻って来る手つなぎ競走では、ポールを回る際に、外側の人は大回りをして余計に走らないといけません。その時に、内側の人は外側の人たちが横一線に並ぶまで"待って"から走り出します。

 この時に、もし内側の人が外側の人を待ち切れずに走ってしまったら、つないでいた手が離れてしまいます。実は、フェアウェーウッドが苦手な人のスイングでは、手つなぎ競走で手が離れてしまうのと同じようなことが起こっているのです。

 体の中心から遠いクラブヘッドは、ダウンスイングで手元や腰よりも遅れて下りてきます。ヘッドが追いつくためには、ダウンスイングでほんの少し"間(ま)"を入れる必要があります。

 アマチュアの人はダウンスイングの際に、この"間"がないので、ヘッドが手元に追いつかず、「振り遅れ」や「体が開いた」状態でインパクトを迎えてしまいます。これが、フェアウェーウッドなど長いクラブで起こりやすいミスの原因となります。

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ダウンスイングで「間」を作れないと、体が開いた状態でインパクトを迎えてミスが出やすい ダウンスイングで「間」を作れないと、体が開いた状態でインパクトを迎えてミスが出やすい

ダウンスイングで「間」を作ることができれば、体が開かずにインパクトを迎えることができるダウンスイングで「間」を作ることができれば、体が開かずにインパクトを迎えることができる

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