渋野日向子らしさを随所に見せた。浮き沈み激しい戦いの中で見えた光 (2ページ目)
(振り切るという点については)途中まで、がんばって振れていた。ドライバーも怖がらずに(振れて)、アイアンもよかった。途中、ちょっとブレて自信がなくなったところもあったけど、そうした状況でも最後までがんばれた。振り切ることに関してはよかったと思います。
(クロスハンドに変えたパッティングも)微妙な距離が入ってくれた。3パットを打っていない。ちょっとずつよくなっていると思った。お菓子? 持ってきたんですけどね、(今日は自分が)嫌いな我慢のゴルフだったので、すごく集中してやっていたんだと思う。それで、お菓子に手をつける余裕がなかった(笑)」
2日目は一転、苦しいラウンドとなった。3バーディー、4ボギー、1ダブルボギーの「75」。通算1オーバーとして、52位タイまで順位を落とした。
「前半、アンダーで回れてよかったんですけど、後半11番(パー5)のバーディーパットを外してから、流れが悪くなってしまって......。気持ちが切れたわけじゃないですけど、2mくらいのほぼ真っ直ぐのパットで、あれを外したジョックが大きかった。その後は、ショットがことごとくバンカーに入りまくった。パットもなかなか入れることができず、もったいないな、と。
今季初の予選通過はうれしいです。でも、それより上がりの悪さ(17番ボギー、18番ダブルボギー)、情けない自分にすごく腹が立っている。ドライバーはよく耐えていたかなと思うけど、後半につれて、アイアンショットが力んでしまって......。右へ、左へといって、バンカーに打つ回数が増えた。あと2日間、こんなポンコツなゴルフをしないようにがんばりたい」
3日目もまた、前日とは一変。渋野は"ムービングサタデー"に相応しいゴルフを展開した。6バーディー、1ボギーの「67」。スコアを5つ伸ばして通算4アンダー、順位も21位タイまで急浮上した。
「昨日の夜、晩ごはんの時に青木(翔)コーチから『明日、60台を出したらステーキをおごってあげる』って言われて、とりあえず60台は出したかった。結果、久しぶりの60台。自分が思っていたよりもいいスコアが出てくれたので、正直びっくりではあるんですけど、すごくうれしかったです。ほんと、絵に描いたようなゴルフができた。
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