黄金vsプラチナ、輝くのはどっち?女子ゴルフ界の熱い「世代間抗争」 (2ページ目)

  • 柳川悠二●取材・文 text by Yanagawa Yuji
  • photo by Getty Images

「優勝するために必要なことを、4項目にわけて考えました。体、心、運、やるべきこと。体に関しては、週に2、3回トレーニングをやっていて、自分の体と相談しながらメニューを決めていきました。心というのは、いつも笑顔でいるということ。やるべきことは、スイング時の手の位置を確認する作業とか。もともと気づいたことをメモするようにしていたんですけど、今回からはゴルフノートに書き出して、取り組んできました」(勝)

 最善の準備をし、ゴルフが整えば、勝負時の"運"も呼び込める――そう信じているのだろう。渋野に続く海外メジャー制覇に向け、足がかりの大会としたい。

 また、惜しくも3位タイに終わったが、開幕戦で最終日を首位で迎えた田中瑞希も、初優勝が期待される「黄金世代」のひとりだ。

「開幕戦の反響がすごくて。インスタ(グラム)のフォロワーが5000人ぐらい増えました(笑)。アース・モンダミンカップの時とやるべきことは変わらない。毎日、60台のスコアを出していければ、また面白い位置で戦えると思う。そこを目標に」(田中)

 初日の注目ペアリングは、開幕戦を制した渡邉彩香と「黄金世代」の原英莉花という、いずれも飛ばし屋のふたりと、安田が一緒にラウンドする組だろうか。まだまだ線の細い安田は、両者に飛距離で置いていかれる展開が予想されるが、どう対抗していくのか。

「そこは気にせず、(ふたりに)ついていくというのではなくて、自分らしいゴルフができたらいい。ホステスプロとしてのプレッシャーは感じていないけど、いろんな方から注目されていると感じるので、上位を争って、成績で(期待に)応えられたら」(安田)

 開幕戦からおよそ1カ月半が空いた第2戦を制するのは、「黄金世代」か、「プラチナ世代」か。それとも――。

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