【木村和久連載】センスある若者に、オヤジのゴルフは対抗できるのか (4ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 それは素晴らしいことだけど、「自分には関係ない」とぼやいたり、「自分にはできない」と嘆いたりする人がたくさんいるんでしょうね。でも、心配ご無用。世のオジさんたちは、渋野選手が活躍する以前から、ずっと反復練習をやってきています。

 練習場に行ったり、ゴルフ場でラウンドしたりしてきたでしょ。その積み重ねが大事。これからも、それを繰り返していくことが大切なんじゃないですか。

センスある若者に対抗するには、地道な努力を重ねるしかないと思うのですが...。illustration by Hattori Motonobuセンスある若者に対抗するには、地道な努力を重ねるしかないと思うのですが...。illustration by Hattori Motonobu 世の中のシングルクラスの人は皆、こう言います。

「ショットはそこそこ。ミドルなら、2打でグリーン周りにボールを運べばいい。あとは、寄せとパットよ。そこで、3割"寄せワン"が取れたら、シングルになれる」

 要は、寄せワンが決まらず、すべてボギーでも「90」ですよね。でもそのうち、寄せワンパーが6個あれば「84」。ハンデキャップはスコア調整しますから、平均「84」なら立派なシングルじゃないですか。

 ですから、世の中の上手いオヤジたちは、ショットの練習が2割。6割がアプローチで、2割がパットといった感じです。パットは大事だけど、飽きますからね。

 結局、誰でもできそうだけど、実際は誰でもできるわけではない――それが、パットの練習なんですな。

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