22位の松山英樹と予選落ちの石川遼。全米プロで手にした各々の収穫 (3ページ目)

  • text by Sportiva
  • 武川玲子●協力 cooperation Takekawa Reiko

「いいプレーができたかと思えば、最後にまた、大きなミスをしてしまったので......。ショットが少し荒れて、どうにか拾っていくようなゴルフをして、17番までは何とか粘っていたんですけどね。18番で一番避けなければいけないところに打ってしまって、ダブルボギー。ちょっと後味の悪い終わり方になって、ショット、パットともに、もっともっと精度を上げないと(メジャーで勝つには)厳しいな、という感じ。

 久々のメジャー、という感覚は僕の中ではなかった。無観客の影響? それは、関係ないと思う。うまくプレーできないのは、自分の実力。ショートゲームはまだよかったので、これぐらいの順位に終わっているけど、そこが悪かったらどうなっていたんだろう? と恐ろしい考えが頭に浮かんでくる。

 とはいえ、全体的には少しずつよくなってきていると思う。このあと、プレーオフシリーズ、さらにはメジャーもあるので、そこに向けてしっかりと調整できたらな、と思っています。一戦、一戦、がんばるだけです」

 日本人初のメジャー制覇はまたもお預けとなったが、「調子が今ひとつ」というなか、メジャーでそれなりの戦いができるのは、さすが松山である。9月の全米オープン(9月17日~20日/ニューヨーク州)、11月のマスターズ(11月12日~15日/ジョージア州)での奮闘を改めて期待したい。

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