【木村和久連載】実際のところ、
名門コースと大衆コースは何が違うの?

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 そんなわけで、コースレイアウトやアップダウンといった部分で、都会の名門コースは割を食っています。

 ただし、都会の高額コースのメンテナンスはすばらしいです。グリーンはきれいで速いし、フェアウェーも雑草やディボット跡が少ないです。加えて、キャディー教育も行き届いています。そういうオペレーションは、さすがです。


日本全国に数多くあるゴルフ場。メンバーになるなら、自分に合ったコースをしっかりと見極めたいものですね...日本全国に数多くあるゴルフ場。メンバーになるなら、自分に合ったコースをしっかりと見極めたいものですね...
(3)クラブハウス&食事
 高額な名門コースはたくさんのお金が流通しているので、資金は潤沢です。だから、クラブハウスなどは、わりとしっかり造られています。

 たとえば、某老舗名門コースの話。同コースはバブルの時に「億カン」と言われて、会員権が1億円以上しました。ちょうどその頃、理事会で30名の新規メンバーを募集することを決定したそうです。

 要するに、1億円の会員権を30人に買わせたわけですよ。そして、その30億円でクラブハウスを建て替えたのです。いやぁ~、今思えば、グッドタイミングでしたねぇ。

 そんなですから、老舗の名門倶楽部は総じてビジター料金も高額です。そうしてまた、"ハコモノ"にお金をかけていくんですな。

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