【木村和久連載】どこまで進化?30年後のゴルフ環境を予想してみる (2ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

遠い未来、地球温暖化によって海面が上昇。例えば、東京が水没し「南国化」するなかでも、ゴルフを楽しんでいる人はいるんでしょうね...。illustration by Hattori Motonobu遠い未来、地球温暖化によって海面が上昇。例えば、東京が水没し「南国化」するなかでも、ゴルフを楽しんでいる人はいるんでしょうね...。illustration by Hattori Motonobu 東京が"南の島化"したら、どうなるのか? あまりにも紫外線が強いので、肌へのダメージを考慮して、むしろ半袖のポロシャツの中に、長袖のインナーを着るようになっているんじゃないですか。

 沖縄でゴルフをしていると、地元のゴルファーのみなさんは、長袖のインナーを着ています。能天気に、半袖、短パンでプレーしているのは、本州から来たお客さんだけです。

 暑くなって、厚着となる現象。これが、30年後に起きるんですな。

(2)ベント芝は大丈夫か?
 沖縄のゴルフ場のグリーンは、高麗芝が多いです。気温が高いため、寒冷型のベント芝は育ちにくいのです。高麗芝以外では、バミューダ、ティフトン、耐塩性に強いシーショアパスパラムなどの暖地型芝が多く使用されています。

 というわけで、30年後、本州のゴルフ場でもベントグリーンが味わえるのは、高原のコースのみ、ということになるかもしれません。

 暖地型芝は、癖があって、カップの手前でよく切れたりします。そして、冬場には、芝の色がくすむなどの弊害があります......とか言いながら、30年後には、本州のアマチュアゴルファーたちもバミューダ芝にすっかり慣れて、「フロリダにいる気分だ」などと言って、普通にプレーしているかもしれませんけど。

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