【木村和久連載】コロナ後と改正健康増進法でゴルフ環境は変わるか (4ページ目)

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 新型コロナウイルスに感染すると、肺炎が起きて、喫煙者などはもともと肺が弱っている分、重篤になりやいと言われています。タレントの志村けんさんも、最近はタバコをやめていたみたいですが、そもそもヘビースモーカーで、それが悪化の原因ではないか、とも言われました。

 そういうことを言うと、「今さら遅い。何十年もタバコを吸っているんだから」という方がいます。

 実は、私も35歳くらいまで、ダバコをガンガン吸っていました。けど、父親が喘息(ぜんそく)で、家系的に気管系は弱かったんですよ。にもかかわらず、タバコを吸っていたので、肺がぜいぜいして、しまいには黒っぽい痰が出たりして......。「これは、ヤバイ!?」となって、タバコを断ちました。

 いつタバコをやめても、手遅れということはないです。本数を減らすだけでも、いいと思いますよ。

「人生、太く、短く生きる」とか言って、豪快に笑い飛ばす人がいますが、すでに「人生を細く生きている」ので、あとは長く生きるしかないのです。「人生、細く、短く......」では、シャレになりません。

 現在、健康に対する意識が、ものすごく変わりつつあります。そんななか、いまだ旧態依然のスタイルを貫いているのが、ゴルフ場です。

 多くのゴルフ場のレストランでは、ボトルキープシステムがあって、自分の好きなお酒、ウイスキーや焼酎のボトルを預けることができます。もちろんコンペなどで、参加者の方々にタダ酒を振舞う意味では問題ないのですが、常時昼休みにお酒を飲むためにキープしている――こういうパターンが多いです。

4 / 5

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る