2020.07.02

【木村和久連載】ゴルフ業界の盛況には
アマチュアのがんばりが不可欠

  • 木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa
  • 服部元信●イラスト illustration by Hattori Motonobu

 3億5000万円という売り上げは、ざっくり言うと、1日の売り上げが約100万円ということです。平日と土日ではプレーフィーに違いがありますが、100万円の売り上げは、1万円を支払うお客さんが1日、100人いればいいわけです。

 要するに、毎日25組が4バックでしっかり入れば、ちょうど3億5000万円の経営が成り立つんですな。18ホールのコースの満員枠は、約50組(日照時間で変化あり)ですから、ちょうど半分のお客さんが入れば、十分というわけです。

 一方、お客さん目線で見てみると、約600万人のアマチュアゴルファーが1人1万円のプレー代を支払うとして、1年間で14回通うと、8400億円の売り上げとなり、ゴルフ場全体の売り上げに近い数字となります。

 1回に支払うプレー代や年間のプレー回数には、個人差があります。1回3万円のコースで年間3回プレーする人もいれば、1回3980円のコースに年間50回通う人もいるでしょう。ともあれ、それらすべてをひっくるめて"アマチュアゴルファーは月イチゴルファー説"が、おおよそ成り立つことが面白いと思いました。

 翻(ひるがえ)って、ギアやグッズの売り上げですが、先述した用具販売3390億円という数字からすると、約600万人いるとされるアマチュアゴルファーの消費額は、年間でひとり平均5万6000円程度となります。これは、ドライバーを買う人もいるし、ボールとティーしか買わない人もいて、あくまでも平均額です。

 何にしても、買い物とラウンド代を合わせて、アマチュアゴルファー1人あたりの、年間の消費額は約20万円。さらに、交通費や飲食代、宿泊費なども加えると、平均で年間約30万円ぐらいでしょうか。その出費額は、なかなかのものです。