今年も「黄金世代」が大暴れの予感。
田中瑞希が刺激になったふたりの存在

  • 柳川悠二●文 text by Yanagawa Yuji
  • photo by Getty Images/JLPGA提供

 新型コロナウイルスの感染拡大によって、中止となる大会が相次ぎ、開幕がおよそ4カ月遅れた。その間は、熊本でひたすらボールを打ち込む日々を送った。

「朝からゴルフ場に行って、夕方まで練習して、家に帰る感じでした。トレーニングもやってきて、飛距離も10ヤードぐらい全体的に伸びたかな」

 同時に髪も伸びて、今大会はサンバイザーにお団子ヘアというスタイルで戦った。優勝に手が届くところまでいきながら、逃した悔しさはきっとある。それでも、渋野のように前向きな言葉を並べ、好感を抱く明るい笑顔を絶やさなかった。

「スマイリング・シンデレラ」に対して、「おだんご姫」――。ネット中継を見ながら、リモート取材を続けながら、田中の近い将来のブレイクを予感し、そんな愛称が浮かんだ。

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